現代の理論アーカイブ

現代の理論アーカイブについて

編集部

『現代の理論』アーカイブでは、第一次から第三次にいたる雑誌『現代の理論』に掲載された論文のうち、再読すべき主要論文を編集委員会が厳選して紹介いたします。また読者のみなさんのご要望にもお応えします。発信媒体の多様化によって目先の時局論・政局に流されることのない骨太で息の長い理論の発信を目指してきました。そのような先達の営為をあらためて回顧することによって、「今だからこそ」問われなければならない現代的課題の再発見が可能となることを確信しています。

第三回は第三次『現代の理論』から、文京洙「日本と韓国、歴史意識の相克」(第25号)、千本秀樹「歴史を共有するものが未来を共有する」(第25号)、以上二氏の論考を再録します。戦後70年を経てもなお、歴史認識をめぐる対立を繰り返し、歴史的和解にはほど遠い現状にある日本と周辺アジア諸国の関係を直視するとき、朝鮮をめぐる「国民意識」の変化に注目して戦後日本の歴史認識の推移と到達点を示した文氏の論考や、対立構図克服のカギは「国家と国家史を越えた連帯」にあるとした千本氏の論考は、あらためて多くの示唆を与えてくれる。

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第三次『現代の理論』第25号(2010年)/特集「特集●日本の近現代史を問う」

「日本と韓国、歴史意識の相克」立命館大学教授・文京洙

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