現代の理論アーカイブ

現代の理論アーカイブについて

編集部

『現代の理論』アーカイブでは、第一次から第三次にいたる雑誌『現代の理論』に掲載された論文のうち、再読をお薦めする主要論文を編集委員会が厳選して紹介いたします(最近は、現在の『現代の理論』DIGITALに掲載した論文も紹介しています)。また読者のみなさんのご要望にもお応えします。『現代の理論』は、発信媒体の多様化によって目先の時局論・政局に流されることのない骨太で息の長い理論や政策の発信を目指してきました。常に現実や実践への思考を内包し、理論の自立性を掲げての50年―それが雑誌『現代の理論』の歴史でした。そのような先達の営為をあらためて回顧することによって、「今だからこそ」問われなければならない現代的課題の再発見が可能となることを確信しています。

大義なき解散と言われ、自民党内部から批判も出た総選挙は、民進党の分解や希望の党の自壊に助けられ自民の圧勝。安倍の邪悪な強権政治をさらに許すのか、立憲民主党に見られる新たな可能性を育て、“アベ政治を許さない”政治を創り出していけるかが問われています。また我々一人ひとりが問われているのです。政治や社会、メディアの劣化が危惧されて久しく、知性のかけらもない安倍や麻生が総理、副総理である日本の現実。そして右派論壇やネットの世界で蔓延する歴史を直視しない歴史修正主義、ヘイト言論や排外主義が日本で跋扈しています。総選挙を終えたこれからの日本の行くへにこれらの思考が重くのしかかっています。

今後の日本社会・政治を考える上で貴重な分析・問題提起となっている本誌デジタル創刊号(2014年5月)の政治コラムニスト・早野透さんと橘川俊忠さんの対談「逆走・劣化する日本を憂うる」を再録。また一貫して知性の劣化を憂い歴史認識の歪みを指弾してきた橘川さんの「歴史認識を歪ませるものは何か」(第三次『現代の理論』25号.2010秋号)を併せ再録致します。

論文アーカイブ

『現代の理論』デジタル創刊号(2014年春)/特集「次の時代 次の思考」

「巻頭対談 逆走・劣化する日本を憂うる」
 蔓延する反知性主義、歴史修正主義は孤立化への途

桜美林大学教授 早野 透 × 本誌前編集委員長 橘川 俊忠

第三次『現代の理論』第25号(2010年秋)/特集「日本の近現代史を問う」」

「歴史認識を歪ませるものは何か」
 「大東亜戦争肯定論」の欺瞞性を暴く

神奈川大学教授・本誌編集委員長 橘川 俊忠 

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