特集●終わりなき戦後を問う

<次号掲載>

ヤマトー日本にとって沖縄とは何か

筑波大学名誉教授・本誌代表編集委員 千本 秀樹

日本ーヤマトにとって琉球ー沖縄とはなんであったのか。それぞれが折に触れ考える深刻なテーマであるが、今日、このテーマは一層の重みをもっている。普天間の閉鎖と辺野古新基地建設をめぐって日本政府と沖縄の住民は全面対決の様相を呈している。戦後70年、まがりなりにも日本は戦争に参加せず、鉄砲を撃たなかったと語られるが、それは沖縄の犠牲の上だったのではないのか。あのベトナム戦争において、”派兵なき全面参戦”が指弾されたが、まさに沖縄の米軍基地は出撃拠点であり兵站拠点であった。その昔、琉球は独立した文化と政治を持っていた。17世紀初頭の島津藩 による琉球侵略、そして明治の琉球処分で苦汁を飲まされ、日本に組み込まれた。先の大戦では本土防衛の捨石にされ、唯一の米軍との地上戦が行われ、県民の4分の1の犠牲者をだした。戦後70年、沖縄は日本の植民地かと言わざるを得ない安部や政府・自民党の振る舞いである。本誌ではこの間、沖縄にゆかりある方たちに登場願ってきたが、今回は、「ヤマトー日本にとっても沖縄とは何であったのか」を、歴史学の本紙代表編集委員の千本秀樹さんが近日発信します。ご期待下さい。(編集部)


お詫び── 標記千本論文は7号発信(2月1日)後、速やかに掲載の予定でしたが筆者の業務多忙のため遅れていました。現在すでに8号の編集作業に入っており、4月末か5・1のメーデー発信を予定しています。そのため千本論文は申しわけありませんが次号掲載にいたします。お待ちいただきました読者の皆様にお詫びいたします。(編集部)

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